
BRM809 宇都宮 200km のプロファイル
あの AJ 宇都宮をして敢えて「山岳」という枕詞を冠したブルベコース
取り合えず,AJ 宇都宮の HP から引用しておこう。さすが,AJ 宇都宮のスタッフの方々は,「M心」をくすぐるツボを心得ておられる(笑)。今年は既に 300, 400, 600km を完走したので,あと1本走れば SR である。8月8日は生憎仕事が入っていたので,SR 取得を締め括るための一本として,この山岳ブルベをチョイスした。

真夏の超絶山岳ブルベ。滝ヶ原峠、金精峠、日足峠の峠三昧のコースが組まれており、
主催者のターゲットはツール・ド・フランスの山岳ステージに触発されたサイクリストに向けられていた。
参加者は未曾有のハードコースをクリアするために、頭脳と好奇心で参加するのであった。
「必ず、辿り着いてみせます。」 from AJ 宇都宮 HP
さて,いよいよ SR に向けての締め括りブルベの開幕だ!
午前1時20分にA木氏ととともに米沢を出発。雨の東北自動車道をひた走る。途中休憩で寄った那須高原の SA は深夜にも関わらず駐車場はほぼ満杯。どうやら寝ているらしい。今流行りのスタイルらしい。そういや,朝のニュース番組で今風のカタカナ言葉を聴いた気が するが,オッサンの記憶力はとみに減退しているので思いだせない。そんなこんなで4時半頃に霧雨のそぼ降るゴール確認場所のウェルサンピア栃木に到着。
辺りには反射ベストをまとった何人かのブルベライダーが出走準備中。6時スタートの人達か? こちらも軽く補給した後準備を始める。路面はセミウェット。 天気が微妙なので,後輪に簡易泥除けを装着。準備していると,地元のニーチャン,ネーちゃんが車で乗りつけてワイワイやり出した。会話を聴くともなしに聞 いていると,漫才のU字工事(でよかったっけ?)の,あの変なイントネーション。思わず笑った。う〜む,今日のコースの標高も彼らの会話のレベル程度だと 楽なんだが,..。:-D
準備を終えてスタート地点まで移動する。県道 70 号を走り,森林公園へ。あ,この道は昨年,輪行で参加した宇都宮 1000km の時に通った道だ。途中でカッパを着てママチャリに乗ったへばなさんとすれ違う。なにしろ,昨日の 300km と今日の 200km をママチャリで連続参加と言う強者である。A木氏と「どこいくんだろ?買い出しかな?」と話す。
スタート地点の駐車場に着いたのは5時半頃で,6時スタート組のブリーフィングがボチボチ始まるところ。今回は 124名という大勢の参加者がいるために,スタートを5時,6時,7時の3組に分けてある。オレは7時スタート。朝,米沢を出るのを遅めにして,睡眠時間 を稼ごうという魂胆だったが,結局3時間ちょっとくらいしか眠れなかった。400km のときと同じような感じ。あの時は最後の 100km が眠くて大変だった。まあ,今日は 200km だから多少睡眠不足でも問題はあるまい。7時スタートの組には 300 + 200 の連続参加者が多い。へばなさんもその一人。
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6時スタート組のブリーフィング風景
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車検&スタート直前
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6時スタートの組のブリーフィングを聴きながら,改めて今日はきつそうだなぁと思う。スタートを見送った辺りで,へばなさん登場。やっぱり,さっきはコン ビニまで補給の買い出しにいったらしい。300km はクローズ1時間ほど前(午前2時過ぎ)にゴールして,弁当食って2時間ほど森林公園の東屋で仮眠したとのこと。濡れた服だし,寒かった,蚊がいたと,淡 々と話す凄まじい内容に「M(Man ですがね)の美学」を感じたのはオレだけではあるまい(笑)。その「強さ」は敬服に値する。
6時10分頃に受付して,6時半頃にブリーフィング。スタッフの「お言葉」によれば「かなりきついコースです(いつものブルベじゃないよという感じで)。 ミスコースは即タイムアウトに繋がります」とのこと。確かに,PC1 まで平均時速 15km/h で行けるかどうか少々心配ではある。PC1 までのプロフィールマップ(下図)を見て頂こう。滝ケ原峠の手前 2 ~ 3km ほどの勾配はいかにもきつそうな感じ(笑)。今回は,この PC 間のプロフィールマップを印刷してビニール袋に入れて,時折,ポケットから取り出して見ながら走った。ピークまでのおおよその距離がわかると少しは励みに なるものだし,ペース配分の調整にも役立つ。
スタート 〜 PC1(戦場ケ原,三本松茶屋)58.6km, am 10:15(頃?)
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車検が済んで三々五々スタートしたのは,スタートの7時少し前。数分のアドバンテージは有り難く頂いておく(笑)。最初は古賀志林道を越えて,県道70号 に出る。この道は「シャカリキ」の撮影に使われたのかな? 路面には「YUTA」なんてペイントがあった。ジャパンカップ(観たことないけど)のコースな んだっけ? ピークを越えて降る。道はウェットで苔が生えており,スリッピーでかなり慎重に降る。あ,古賀志林道の最初の部分だけへばなさんとご一緒し た。
県道70号に出たあとは,とにかく滝ケ原峠の取り付きまでは少々無理をしても飛ばす。緩い勾配区間で距離を稼いでおかない といけない。滝ケ原峠の登り口まではなんとかトップ二人(一人はA木氏)と一緒に辿り着いた。そして,ここからは一人旅。登りが遅いのはどうにもならな い。道路脇には良い感じの川が流れており,「禁漁区間」の立て看があった。イワナとかが釣れそうで,やはりチラチラと眺めながら走る。
降ってはいないもの今にも降り出しそうな曇り空で路面はハードウェット。気温は比較的高く,それ以上に湿度が高く(ほぼ 100% か?),かいた汗が全く乾かない。登りに入ってしばらくすると,ジャージからレーパンまで水を被ったようになる。経験的にこの発汗量では,水分とミネラル の補給(量とタイミング)を誤るとマズイ状態(最悪,吐き気がして固形物の補給を一切受け付けなくなる)になることがある。「生塩飴」と「岩塩飴」を舐め つつ,水分もがばがばと摂りつつ走る。
峠手前の3kmくらいからいきなり急勾配になる。他の参加者のブログによれば,最大勾配 は 15% ほどあるとか。体感的には,峠手前の 2 ~ 3km の平均勾配は 12% ほど。今年になって登った峠の中で一番きつかった。オレ的には「峠・オブ・ジ・イヤー」である(笑)。最後の部分で,とうとう禁断の 34 x 27T を使ってしまったほど。とにかくきつかった。峠では6時スタート(少し遅れてスタート)の2人が休息中。写真でも撮ろうかと思ったけど,PC1 のクローズ時間が気になるので先を急ぐ。下りで距離を稼げるかと思えば,急勾配&急コーナーでスピードが上がらないし,坂はあっという間に終わり,全然タ イム稼ぎにはならず。
国道 120号を中禅寺湖方面に向う。いよいよ始まる「いろは坂」。ここって自転車で走られるとは思わなかった(笑)。勾配自体は大したことはないのだが,なに しろ,滝ケ原峠ですべてを吸い取られた感じ(笑)で脚が廻らない。11 ~ 14km/h でヘロヘロと走る。所々で一桁になったような気も,...(苦笑)。そして,一方通行の道なんだから,車は外側の車線に行けばいいのに,近くをすり抜けて 行く車もいて,時折ムカッとしながら走る。そのうち後方から来た参加者に抜かれる。同じ7時スタートの組だと思うんだけど,抜かれたのはこの一度だけ。こ の方には付いて行こうと思うが徐々に離される。水が切れ掛かっていたので,トンネル手前にあった公衆トイレに入ってみたが,「飲料には適さない」らしく, 仕方なく軽く餡パンを補給して先を急ぐ。
トンネルを抜けて,ガスが掛ってあまり見通のよくない中禅寺湖に到着。多分,恐らく,..初めてだと思う。ということで,時間がないけど写真撮影。レンズが汗で濡れていて,ボケボケの画像。休日なので観光客が多い。駐車場を探しながらフラフラと走る車が少々迷惑。
中禅寺湖畔はそれなりのスピードで巡航。さらにまた登って戦場ケ原へ。なんとか10時15分頃に PC1 に到着。60km 弱に3時間以上掛かっている。PC1 の手前で6時スタートの小口径車の参加者を一人抜いたが,その方は残念ながらタイムアウト。パンク一回したらタイムアウトになったとのこと。このコースは 小口径車にはきついのではないか。「これからゆっくり朝飯食ってから帰りますわぁ〜」と関西弁でのコメント。いつもは埼玉がテリトリーとのことで,宮城の 600km に遠征していたとか。じゃ,ご一緒してたんですね。それにしても,PC1 でタイムアウトになった方は何人くらいいたのか? 7時スタートの組でコース上でそれらしいと認識できたのはオレを含めて4人だけ。AJ 宇都宮のスタッフのB東さんにチェックしてもらい,水とコーラを補給してからいよいよ本日のコースの「チマコッピ」の金精峠に向う。汗の量が物凄いので, せっせと塩分&水分補給する。
PC1 〜 PC2(セブンイレブン利根老人温泉入口店)102.9km, pm12:20
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ダラダラ登りを走る。途中,滝見のポイント等が沢山あるのだが,寄りたい気持ちを振り切って後ろ髪を引かれつつ先を急ぐ。どこの湖だかわからないが,何人 かが腰まで水中に立ち込んでフライフィッシングをしている場所があった。これもしばらく眺めていたかったが,同上で先を急ぐ(笑)。そんなこんなで,ボ ケーッとして走っていたせいか,金精トンネルへの道と湯元の温泉街への道との分岐を何を思ったか温泉街の方に行ってしまい 2km ほどロスする。なんで間違ったのかなぁと思い,分岐の看板を眺めると,左方向の矢印も描いてあって(別の意図のものだったけど),それに無条件で反応した らしい。
ダラダラと登って行く。途中で何人かのローディーとすれ違う。金精トンネル手前は 8% ほどの登りが続く。見上げれば大分上の方までガードレールがある。あそこまで行くのかぁ〜・・なのか,あそこまで行けば・・なのかは,結構重要な事柄なの かも知れない(笑)。でも,まあ,楽ではないが,それほど「きつい」こともない。ただ,滝ケ原峠辺りから腰がかなり痛んでおり,それだけが少々心配。痛む 腰を走りながらストレッチしてようやく辿り着いた,標高 1840m の金精トンネルは上の方にガスも掛り,なかなか幻想的な雰囲気だった。
トンネルは明るくて走りやすかった。トンネルを抜けて,ここから PC2 までの 30km 以上のダウンヒル。ウィンドブレーカを着て降り始める。この降りは路面が結構荒れていて,気を遣いつつ降る。降りはかなり飛ばした。途中で参加者を一人抜 く。この道は「日本ロマンチック街道」というらしい。イワナ,ヤマメの塩焼き,焼きトウモロコシ(K田さんから焼きトウモロコシは「是非!」と勧められて いたが,時間が気になって結局食べずじまい),トマトなどを売る店が道端に点々とある。長閑だなぁと思いつつ,PC2 に到着。水,オレンジジュースやらおにぎりやらを補給。とにかく発汗量が多いので,水,ミネラル,ビタミンの補給にはある程度気を遣った。
PC2 〜 PC3(セーブオン足尾店)169.0km,pm 3:57
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参加者と少しだけ話をして,さっさと補給して直ぐに出発。ここから県道267を薗原ダムまで降る。ここも快適なダウンヒルで,飛ばして時間と距離を稼ぐ。 薗原ダムの堰堤を渡り(なんで,こんな道探せるんだろう?)トンネルをくぐり,南郷橋を渡った辺りでまた一人参加者を抜いた。ここから県境の名無し峠まで の 10km 以上のヒルクライム。勾配自体は大したこともないが,何回も小さなピークを越えて少し降っては登ることを繰り返すルートで,正直,脚と気持ちに大分ダメー ジを受けた。登りの途中で2名ほど抜いた。降り始めて直ぐの右カーブに砂の浮いている箇所があった。幸い,滑りはしなかったけれども,砂の浮いている状況 がわかり辛く,後続の参加者が落車しなければいいが,..と思いつつどんどん降る。途中で車に追い付いて,その遅さに少々苛々しながら降る(笑)。あ,こ の名無し峠を越えてみて,下のポンチ絵のような峠が一番堪えると思ったとさ(笑)。
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下田沢から R122 へと入る少し手前を時速 60km 近くで降っている時,前方に停車中の救急車が見えた。なんか,嫌な感じがして減速しつつ近づくと,..イヤな予感的中。救急車とそれを心配そうに見守る 7〜8名ほどのブルベライダーが,..。女性二人組の一人が下りで落車したとのこと。見守る人達の中には,山形から参加のK関さんもいた。300km を完走して,引き続いての 200km に参加の強者である。訊けば,意識はあるとのことなので少し安心。状況が全くわからないし,状況説明ができそうな人が残るらしいので,先に進むことにす る。オレも気を付けなくちゃ。事故っちゃうと,他の参加者,運営者すべてに迷惑掛けちゃうからね。心掛けるものは「完走」よりも「安全」。無理は禁物。
R122 はダラダラと登る。晴れてはいないものの気温も湿度も高くて,水が足りなくなってきた。自販機を探しながら走るが,探している時にはなかなか見つからない のはマーフィーの法則か(笑)。と,なにやら水公園のようなものが道端にあったので,すかさず停車。どうやら山の湧き水を引いてきて噴水のような感じにし ているようだ(写真撮り忘れた)。水道もあった。飲めるかどうかは不明だったが,飲めないならば「飲料に適さない」と書いてあるだろうと判断してガボガボ 飲んだ。水を被って,顔やら腕を洗ってようやくスッキリした。後続の参加者も次々に停車。やっぱり,みんな暑いんだね(笑)。
さて,草木ダムを脇に見ながら先に進む。この辺りは山側からいく筋もの沢が流れ込んでいて,沢から吹き出す冷たい空気に時々リフレッシュされながら進む。 そうこうしながら,少々脱水気味になりつつ PC3 に到着。ここでは AJ 宇都宮のスタッフがチェックしてくれていた。水分をたっぷりと摂って,パック寿司を食べて残りの距離に向う。
PC3 〜 Finish(フレッシュマートたかざわ)206.9km,pm 5:43
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日足トンネルまでは登り。5km で 200m ほども登るのか。とは言っても,全然大したこともない。登りの途中で一人抜いた。途中でねもとから電話。米沢では「1800m からの雨の中のダウンヒル」を期待していたとのこと。生憎,飴は食っているけど,雨は降っていない(?)と言うと,残念がっていた。:-D 最近オレの参 加するイベントは雨が降らない。日足トンネルはK田さん情報ではかなり怖いし,危険とのことだったが,入ってみればそれほどでもなかった。幸い降り基調だ し,後続の車も来なかったので時速 40km オーバーで踏み倒して,トンネル出口付近で二人を抜いて,そのままかなりのスピードでダウンヒル。あっという間に日光まで降りてきた。プロフィールマップ を見れば,もう完走したも同然(笑)。
で,日光からの県道 14 に入ると,また登りがある。プロフィールマップ中の小さなポコッとした箇所らしい。さすが AJ 宇都宮。まさにイタチの最後っ屁のような登り(笑)。それにしても,毎回思うことだが,不思議な県道が沢山ある。集落の中の立派な県道を走っていると,い つの間にか山中に入り込み九十九折りの林道というような登りになる道が沢山ある。山形では,こういった道にはお目に掛かれない。さすが,ビッグシティブル ベ!。いや,楽しい楽しい(笑)。コマ図がしっかりしてるから道には迷わないし。
ゴルフ場の脇を登って県道70に出たら,あと はゴールまでひたすら踏み倒すだけ。なんか,150km を過ぎてから脚も軽くなってきたので,時速 40 ~ 45km/h で踏み倒し,途中で一人抜いて,さらにゴール手前でカップルで参加されたい方に追い付く。一緒にゴールのフレッシュマートたかざわに到着。リポビタンDを 買ってレシートを貰ってブルベ完走である。5時43分。さすがに,9時間台は無理だな。
ここからゴール確認地点のウェルサンピ ア栃木まで移動。30km/h オーバーでずっと気持ちよく走り続けられる。ぱらつき始めた雨の中をサンピア栃木に到着。A木氏も少し前に着いて,先ほどゴール手続きを終えたとのこと。 降り出した雨の中自転車を片づけて,風呂を済ませてからゴール確認を行った。これで2年越しの目標だった SR を取得。今年のブルベはこれでお終い。あとは,趣味で秋口に「なんちゃってブルベ」をやるかも知れないけど,..。
面白いコー スをクリエートして頂き,二日続けてのブルベの運営にご尽力された AJ 宇都宮のスタッフの皆さまに感謝致します。200km という短いブルベでしたが,達成感と満足感はかなりのものでした。極端に言えば,600km よりも大きな達成感があったようにも感じます。後半にもう一発きつい峠を入れてもらえると,さらに大きな満足感が得られたかも知れません(笑)。それにし ても,いつ来るかわからない参加者を夜を徹して待ち続けるのは走るよりも大変だろうと思います。それに加えて,厳しい 300 + 200 の連続開催。ほぼ徹夜状態での運営だったと思います。改めて,お疲れさまでした&ありがとうございました。また,走らせてください。
最後に
今回のキーポイントは滝ケ原峠だった。やっぱり,10% を越える勾配が続くとダメージがでかい。勾配に対して指数関数的にダメージが増えるような感じだ。滝ケ原峠クラスを4本入れられたら,少々ヤバイ。でも, 金精峠を5本入れられてもなんとかなるようにも思う。それもこれも,己の体重故。もう,なにがなんでも 65kg まで絞り込むしかない。と,来年に向けての課題がはっきりした(随分前から自明の課題ではあるんだけど)。来年は,SR + 1000km を目標にするかな(笑)。