第5回 岩手大東ウルトラ 100km アドベンチャークロス完走記

日時:9/12/2004

by 松田浩治@Team HOSHI

コース図(190kB)

 スタートラインに立った時には 100 キロは 9 割方終わっていた。だから,緊張感より自分への期待感で胸が高鳴っていた。春先から 100 キロだけに標準を絞った自分は,トレーニング等全て,100 キロをイメージして取り組んできた。でも自営業の悲しい性で,そう休みを取れるわけでもない。早朝か雨降りが,集中してトレーニング出来る時間で,どちらにしろ,身体の立ち上げにはちょっとした勇気がいる。そういった事を当たり前に積み重ねること。それが,100 キロを完走するための最低条件だと思う。

 スタートして15分。一人で走っていた。後続が気になるところだが,あとは自分のペースのリズムをつかむだけだ。しかし長い担ぎ上げの連続で,なかなかペースをつかみきれない。おまけに寒いと思い着込んだせいで暑くなってきた。何やかんやで,前回よりタフなコースに踊らされた一周目だった。ウィンドブレーカーを脱ぎ二周目に突入した。自分のリズムが出来てきた。靄もなく天気も良好なおかげで,出場5回目にして,初めて大東の夜空と 5000 ドルぐらいの夜景のきらめきを目にした様な気がする。立哨5から6に向かう途中パンクしてしまった。日の出の時間帯で明るくなってきたこともあって,下りで飛ばしたからだ。チューブ交換はスムーズだったが,交換中向かいの山でブレーキ音が聞こえ,また後続が気になった。三周目に入りラップタイムを考えてみた。四周目に入った時,問題が生じることに気付いた。このままのペースだと三周終了時9時頃になり,25 キロの部のスタートとかち合い,100 キロの後半で自分のペースが乱れる。集中が途切れ致命傷になる恐れがあるからだ.周回後半ししど氏を抜いた時には,25 キロのスタートより 1 分でも早く,三周回を終えたい気持ちでいっぱいだった。何とか 10 分位前に着くことが出来,三つ目の赤飯を口に流しこんで四周目に入った。三周目で少し無理をしたのでツケがまわって来た。あとは気力で進むだけ。後続とは開いていても,同じ完走するなら,今自分が持てる最大限のパフォーマンスで走りきることが,俺の100 キロだ。ゴールが近づき,出せるものは出し切っているはずなのに,また身体にみなぎって来るものがある。このために走ってきたんだ。

 世間では,40 を超えたものは,年だから・・・などと愚痴を聞くが,確かに若い頃の様にスピードも上がらない。いろんな意味でうまく行かない時の方が多い。でも今自分が言えることは,速く走れるに越したことはないが,それだけではなく,もっともっと強くなれる気がする。これからも,速いより強い,を求めていろんな場に臨んで行きたい。そんな気持ちを強く持たせてくれた大東町 100 キロに感謝したい。